「屋根修理を依頼したのにまだ雨漏りがする。。。」
「見積もりよりも高い金額を請求された..」
屋根修理に関するトラブルは年々増え続けており、今でも被害は拡大しています。
中には悪質な詐欺業者もおり、国民生活センターでは 2010年には111件だった詐欺の相談件数が、2018年には1,177件に増加したと報告しています。
今回は、このようなトラブルに巻き込まれないように、その対策方法や解決策を詳しく解説をしていきます。 良くあるトラブルも合わせて解説しますので、もし同じような場面に合ったときには参考にしてください。
屋根修理でよくあるトラブル5選

それではまず、屋根修理でよくあるトラブルを5つ紹介していきます。同じようなケースにあったあった際には参考にしてください。
修理をしたのに雨漏りが再発する
雨漏り修理は屋根修理の中でも依頼の多い修理です。
しかし、雨漏りは一度修理した場所から雨漏りが再発しやすいことがあります。
そのため、修理業者の説明不足からトラブルとなってしまう場合があるようです。
中には複数社に依頼してもまったく雨漏りが改善されず、費用ばかりが掛かってしまうというケースもあるようです。
こちらのケースのほとんどは、修理業者が雨漏り修理に関しての充分なノウハウを持っていないことが原因としてあげられます。
そのため、きちんと原因を調査した上で工事を進めてくれるような、しっかりとした業者を選ぶようにしましょう。
契約に保証が付いていない
屋根の修理が完了した後に不具合が見つかり、保証を使って再度修理を依頼しようとすると保証がない契約であった。
このようなトラブルも良く見受けられます。
また、保証がついていても対象外ですと断られてしまったり、経年劣化と判断されてしまうこともあります。
これは、業者の説明不足もあれば依頼者側の勘違いや認識の違いということも考えられます。
例えば、屋根修理の跡に太陽光パネルを設置し、それが原因となって不具合が出てしまった場合は、保証の対象外です。
業者に保証の対象外と言われてしまうと、保証で修理を依頼することが難しいため、依頼者側が事前に保証内容をしっかりと理解しておかなければなりません。
契約をするときには保証内容をしっかりと確認し、自分の身を守るためにも納得した形で契約するように心がけましょう。
工事費用のトラブル
相場よりもかなり高額な工事代金を請求された。見積もりよりも高額な費用を請求された。など、お金のトラブルも非常に多く発生しています。
もちろん予想以上に金額が掛かってしまい、追加料金の説明をされる場合もありますが、金銭トラブルは詐欺業者が不当に請求をしてくるケースも多くあります。
よくある詐欺の手口として、キャンペーンやモニター価格で大幅な値引きをするという手口があります。
屋根修理はリフォームなど規模が大きくなると、100万円以上の金額がかかります。
そのため、なるべく安く抑えたい気持ちは皆さんお持ちでしょう。
そこで詐欺業者は、最初に大きな金額を提示して、そこから割引をするといった体で話を持ちかけてきます。
「200万円を100万円にします!」と聞くとかなりお得に聞こえますが、実際は100万円も掛からない作業であり、お金をだまし取られてしまうといったケースの被害はよく耳にします。
すべての業者が詐欺業者ではありませんが、値引きをやたらと強調してくる業者や、契約を急がせる業者には注意した方がいいでしょう。
万が一、詐欺だと気づいた場合には、クーリングオフや消費者センターに相談をしてください。
また、金額が妥当であるかを判断するためにも、複数社で見積もりを取るようにしましょう。
火災保険や補助金・助成金を使って工事ができると案内される
火災保険で修理ができると聞いたけれど、火災保険が下りなかった。補助金や助成金の申請が通らずに、自費で修理をすることになった。
このような、金銭的に補填されると思い込んでいたけれども、結局自己負担になってしまったというトラブルもあります。
火災保険や補助金、助成金の対象となるかを判断するのは、保険会社や各自治体です。
そのため、業者から火災保険が使えます、補助金が使えますと勧められても鵜呑みにせずに、まずは保険会社や自治体に確認を取ってください。
そして保険や補助金を使って修理をする場合には、必ず保証が確定してから修理を進めるようにしましょう。
これも良くある詐欺の手口ですので、充分注意してください。
近隣トラブル
屋根修理は足場を組んだり、車両が何度も行き来をするため騒音などの近隣トラブルに発展する可能性があります。
工事である騒音が発生してしまうのはやむを得ないため、工事をする際には近隣の方に配慮をした対応をするようにしましょう。
業者が近隣の方に説明をしてくれる場合がほとんどですが、できる限り依頼する側も近隣の方に事前に説明をして、理解をしてもらえる対応を取りましょう。
トラブルに遭わないために!注意すべき業者の特徴について

屋根修理でトラブルに合わないためには、まず業者選びが一番重要です。
素人だから知識がないだろうと、あの手この手を使って巧みに契約に持ち込もうとしてきます。
そこで、こちらでは詐欺業者の良くある手口を紹介しますので、是非参考にして詐欺に遭わないようにしましょう。
急に訪問して屋根修理を勧めてくる
詐欺の手口として多いのが、急な訪問で工事を勧めてくるケースです。
「屋根板がズレています。」
「屋根板が剥がれて落ちそうです。」
と口実を作って、屋根に登って点検をしようとしてきます。
屋根に上らせてしまうと、「放っておくと雨漏りしてしまう。」「修理しないといけない。」とさらに不安を煽って契約を迫ります。
もちろん修理した方がいいと勧めてくる業者すべてが詐欺業者というわけではありませんが、その場ですぐに契約はせずに、名刺や会社名を聞き、きちんと調べてから判断することをおススメします。
火災保険で工事費が無料になると迫る
火災保険で工事が無料になると勧めてくる業者にも注意しましょう。
火災保険は、台風などの被害で屋根が壊れてしまった場合に、修理代金を負担してもらえる保険です。
ただし、火災保険が適用できるかどうかは、加入している火災保険の内容と保険会社の判断次第です。
そのため、修理が終わってから「保険が下りないので、修理費用を全額払ってください。」と修理費を要求されるケースがあります。
キャンペーンをうたって高額な値引きをしてくる
キャンペーンやモニター価格で大幅な値引きも詐欺の手口である可能性があります。
屋根修理はリフォームなど規模が大きくなると、100万円以上の金額がかかります。
そのため、なるべく安く抑えたい気持ちは皆さんお持ちでしょう。
そこで詐欺業者は、最初に大きな金額を提示して、そこから割引をするといった体で話を持ちかけてきます。
「200万円を100万円にします!」と聞くとかなりお得に聞こえますが、実際は100万円も掛からない作業であったということもあります。
いきなり高額の割引を提案してくる業者は注意しましょう。
メーカーを装って点検に来る
自宅を建てたハウスメーカーを装って定期点検に来るケースもあります。
ハウスメーカーであれば信頼して修理の契約をしてしまうかもしれませんが、実はメーカーとは関係の無い業者であったということも考えられます。
メーカーや業者の定期点検があった場合は、まず社員証や名刺を確認してから依頼するようにしましょう。
契約前に工事代金の請求がある
基本的な屋根修理の流れは、工事の依頼をしてから、現場で点検と見積もりを行い、納得できれば工事が始まるという流れです。
業者によって多少の違いはありますが、基本的に、工事が始まる前までは支払は一切発生しません。
そのため、工事の前に見積もりの金額を支払ってくださいという業者は、かなり怪しいと考えましょう。
中には工事を適当に行い、何も直っていないまま逃げてしまう業者もいます。
契約もしていない、工事も始まっていない段階でお金を払ってほしいという業者は断った方が良いでしょう。
失敗しない屋根修理業者の選び方

では、どのような業者を選べば安心して工事を任せられるのでしょうか。トラブルを避けるための業者の選び方について解説をしていきます。
相見積もりを取る
まずは、複数業者で相見積もりを取りましょう。
屋根修理はおおよその相場は決まっていますが、決まり切った値段がないため、業者によって値段や工事方法が異なる場合があります。
そのため、できる限り複数社から見積もりを取るようにしましょう。
時間や手間は掛かってしまいますが、屋根修理は非常に大きなお金が発生する工事です。
できる限り無駄なく、しっかりと工事をしてもらえるように相見積もりは必ず取ってほしいところです。
見積書や説明がわかりやすい
見積もりや説明がわかりやすいことも大切です。
依頼する側は基本的に素人であるため、屋根修理の知識は持ち合わせていないことがほとんどです。
そのため業者の中には、難しい言葉を並べて騙そうとしてきたり、わかりにくい見積書にして水増し請求を目論む詐欺業者が残念ながら存在しています。
もし聞いてないと依頼者側が言っても、説明しましたと言われてしまうと不利になる可能性があります。
わからない点を丁寧に説明して、契約内容の隅々まで伝えてくれる業者を選びましょう。
保証がついている
工事の保証がついているかという点も、業者選びの中では大切です。
保証なしで工事を行ってしまうと、わざと手抜き工事をして逃げてしまう業者も中には存在します。
そうなると、また一から工事を依頼することとなり、余計な費用が掛かってしまいます。
しっかりと工事後のアフターケアまで考えている会社を選ぶようにしましょう。
自社サイトの作りがしっかりとしているか
信頼できる業者探しにおいても情報収集をすることはとても大切です。インターネットを用いて検討している業者の公式サイトを検索してみましょう。
自社サイトの情報やつくりがしっかりしている業者であれば、ある程度信頼のおける判断材料になります。たとえば、以下に気をつけながらチェックしてみましょう。
【業者の自社サイトを見るポイント】
業者の会社概要が明らかになっているか
施工事例や実績を詳しく紹介しているか
利用の流れや料金体制など詳しく書かれているか
工事料金が適切な相場であるか

提示された修理費用が相場と大きくかけ離れていないかといった点も重要です。
以下に業者に依頼するときの費用相場についてまとめましたので、参考にしてみてください。
工事内容 | 工事相場 |
DIYで修理 | 3~5千円 |
コーキング補修 | 2~6万円 |
テープ補修 | 2~4万円 |
ブルーシート補修 | 2~8万円 |
屋根の差し替え | 4~20万円 |
棟板金の交換 | 4~15万円 |
瓦の葺き直し | 20~50万円 |
瓦の漆喰詰め | 4~20万円 |
棟瓦の積み直し | 4~15万円 |
谷樋板金の交換 | 5~20万円 |
雨どいの部分補修 | 2~8万円 |
雨どいの全部交換 | 18~30万円 |
軒天の部分交換 | 2~8万円 |
破風板板金巻き | 15~30万円 |
工事内容 | 工事相場 |
屋根塗装 | 15~25万円 |
屋根カバー工法 | 90~110万円 |
屋根葺き替え | 100~140万円 |
屋根葺き替え(石綿入り) | 130~170万円 |
屋根葺き替え(土葺き) | 160~200万円 |
詐欺業者は工事の料金を極端に高く設定していたり、反対に極端に安く設定していることがあります。
安いのは魅力的ですが、後々に追加料金を請求されるケースも多くあります。
まずは、アンテナ工事の相場をしっかりと確認し、大きくかけ離れていないかを確認しましょう。
見積もりや相談が無料でできる
見積もりや相談が気軽に行える業者であるとなおよしです。
無料で出来ない業者がダメというわけではありませんが、これらのサービスを無料で受けてくれる業者は優良業者である可能性が高いです。
気軽に相談ができるだけでも、今後の助けになるため、一つの指標として頭の片隅に入れておきましょう。
まとめ
こちらの記事では、屋根修理の際によくあるトラブルについて解説をしてきました。
屋根修理は残念ながら詐欺が横行している工事です。
トラブルをしっかりと避けるためにも、こちらの記事を参考に少しでも知識を付けていただければと思います!
もし不安なことがあれば、ぜひご相談ください!
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