「屋根のちょっとした修理や補修工事であれば、自分でもできるのではないか?」
「屋根修理を頼むと高くなるから、自分で修理してしまいたい。」
屋根修理は高額になることも多く、自分で工事できれば嬉しいと思います。
こちらの記事では、屋根工事のDIYについて詳しく解説をしていきます。
屋根の補修工事を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ただし、屋根修理のDIYは高所作業となるため、危険が非常に多いです。
実際に行う際には、無理をせず安全に十分注意して行ってください。
DIYでできる!屋根・外壁の修理について

屋根の修理は大がかりな修理になることも多いため、DIYですべて修理しようとするのはおススメできません。
まずは簡単な部分の修理や補修を行い、DIYに慣れてきたら少しずつ修理箇所を広げて行くと良いでしょう。
こちらでは、DIYでも比較的修理可能な方法について解説をしていきます。
雨どいの部分補修
雨どいが劣化してひびが入ってしまった、木の枝や葉で詰まってしまったといった場合は、自分で修理することが可能です。
異物が詰まってしまったときには、しっかりと掃除を行い、ひび割れや穴が開いてしまった箇所には、市販の補修テープを巻くことで修理することができます。
雨どい用の市販テープがホームセンター等に売っていますので、そちらを購入しましょう。
こちらは、応急処置となるので、雨どいが劣化して折れてしまったような場合には、交換の修理を依頼しましょう。
雨どいの修理は高所作業になることがあるため、実際にDIYを行う際には充分注意してください。
また、詰まってしまったからといって、大雨の中作業を行うことは大変危険です。
天候が回復してから作業するようにしましょう。
屋根に防水テープを貼る
屋根の劣化や多少の損傷であれば、防水テープを使うことで応急処置をすることができます。
屋根に落下物があり、穴が開いてしまったときなどでも防水テープは大活躍します。
こちらの防水テープもホームセンター等で購入できるため、そちらを購入してください。
ただし、こちらも応急処置ですので、長期間効果が持続するものではなく、一時的な処理であることを覚えておきましょう。
また、作業は屋根に上って作業することになるため、しっかりと足場を固定し、落下などの事故が無いように注意してください。
外壁のコーキング補修
外壁のコーキングはシーリングとも呼ばれ、タイル等の外壁材を張るときの目地を埋めるものです。
この外壁のコーキングが劣化してしまったり、ひび割れがひどくなってしまった場合は、打ち替えもしくは増し打ちの作業が必要になります。
打ち替えは既存コーキング材を撤去しすべて新しくする方法で、増し打ちは既存コーキング材の上に新しいコーキング材を足していく方法です。
打ち替えとなると時間や技術も必要になるため、専門業者に依頼した方が良いでしょう。
自分で増し打ちするのであれば、難しい作業はありませんので、自分で補修することができます。コーキング材は1本、\500~\1,000で購入することができますが、コーキングガンなどの備品が必要になります。
コーキングについては以下の記事も参考にしてください。
⇒コーキングで屋根修理や雨漏りを修理!施工時の注意点を詳しく解説
屋根材をコーキング材で補修する
外壁だけでなく、屋根材のひび割れなどもコーキング材で補修することができます。
ただし、むやみに隙間をコーキングで埋めてしまうと、本当は排水口となっている部分をコーキング材で埋めてしまうこともあります。
排水がうまくできないと、雨漏りが悪化して野地板が腐ってしまうことがあるため、充分に注意して作業をしましょう。
また、こちらの作業はあくまで応急処置程度ですので、雨漏り等がひどくなってきた場合は、修理を依頼するようにしましょう。
部分的な瓦の交換
瓦が1枚割れた程度であれば、自分で交換することも可能です。
ただし、築20年以上経過していない瓦屋根であると、ビスや釘で固定されているため交換ができません。
昔ながらの製法で作られた屋根であれば、瓦が固定されていないため交換することができます。
割れた部分の瓦を取り除いて、新しい瓦をはめ込みましょう。
また、瓦屋根は滑りやすいため、足元には充分注意して作業を行いましょう。
屋根の塗り替え
屋根が経年劣化で色落ちしてしまった場合には屋根の塗り替えが必要となります。
こちらも、DIYで挑戦することは可能です。
ただし、塗装にムラができてしまったり、時間が掛かることがあるため、あまりおススメできる内容ではありません。
業者であっても2週間程度は掛かる仕事ですので、業者への依頼も考えた上でチャレンジしてみると良いでしょう。
DIYのメリット

それでは、DIYのメリットについて解説をしていきましょう。
費用が安い
まずは、費用面を安く抑えることができるのが最も大きなメリットです。
材料や備品の準備は必要ですが、工事を依頼するよりも圧倒的に安く修理を行うことができます。
屋根修理は大きな金額が掛かる工事であるため、一部でも費用を抑えて工事ができるのは大きなメリットです。
素早く応急処置が行える
屋根修理業者に依頼すると、直ぐにその場で修理ができるわけではありません。
見積もりや工事日程の調整などを含めると、最短でも1週間以上程度は工事までに時間がかかります。
そのため、直ぐに処置が必要な場合には、DIYで応急処置をすることで被害を最小限に抑えることができます。
あくまで応急処置ではありますが、一時的でも処置ができる点は大きなメリットです。
DIYのデメリット

次に、DIYでのデメリットについて見ていきましょう。
危険が伴う
最も大きなデメリットは、危険が伴う作業であることです。
屋根修理は高所作業が多く、万が一落下してしまうと大事故に繋がりかねません。
そのため、修理の際にはできる限りの安全対策を施してから作業を行いましょう。
はしごや脚立を支えてもらうために、最低2名以上で作業することや、安全靴やヘルメットなどの防具も準備できると尚よいです。
安全に作業できることが一番ですので、しっかりと注意しましょう。
修理内容によっては時間がかかる
応急処置であれば、数時間で終了しますが、修理の規模が大きくなればなるほど日数が必要となります。
修理専門業者に依頼すれば数時間、数日で終了する作業も、不慣れや人数不足で多くの日数が掛かってしまうことがあります。
大きな修理は無理をせずに、専門業者に依頼する方が良いでしょう。
参考として、専門業者の施工内容とそれにかかる時間について、以下にまとめておきます。
工法 | 工期 |
屋根塗装 | 10日~12日 |
屋根カバー工法 | 6日~8日 |
屋根葺き替え工事 | 7日~10日 |
外壁塗装 | 10日~12日 |
健康リスクがある
屋根工事は簡単に見えることもありますが、プロでも1日2kgは痩せると言われるほど過酷な作業です。
特に夏場は、直射日光に加えて屋根からの照り返しで熱中症になるリスクが高くなります。
自分の健康には充分注意して作業するようにしましょう。
仕上がりが不十分になることがある
屋根修理は、作業前に破損箇所の撤去や洗浄、下地処理などの工程が必要になります。
慣れていれば問題ない作業ですが、もし不慣れのまま作業を行ってしまうと、仕上がりにムラができてしまい、不十分な仕上がりになる可能性があります。
仕上がりにムラがあると、再度修理を依頼する必要が出てきてしまうため、無理は決してしないようにしましょう。
補償がない
万が一DIYで失敗してしまったとしても、補償はありません。
専門業者であれば、万が一の時には補償がつきますが、自分で行った場合には補償は一切なく、時間もお金も無駄になってしまいます。
少しでも難しい作業が必要な場合は、専門業者に依頼した方が確実ですね。
必要な道具や材料

それでは、屋根修理をする際に使う道具や材料について解説していきます。
材料は修理をする箇所によって異なるため、こちらでは屋根の上を修理することを仮定して工具や材料を紹介していきます。
屋根材
屋根の修理をする際には、まずは自分の家に合った屋根材を準備しましょう。
スレート屋根や瓦屋根は、同じような形をしていてもメーカーや品種が異なっていることがあり、購入してから使えないということもあります。
わからない場合は、写真などで専門店に確認して、正しい屋根材を手に入れましょう。
瓦屋根等は割れてしまうリスクがあるので、複数枚購入しておいた方が安全です。
ヘルメットなどの安全グッズ
自身を守る防具や安全装置の準備も必要です。
ヘルメットや軍手、安全靴などに加え、可能であれば安全帯があるとよりリスクを減らして工事することができます。
足場を組んで工事するような場合は、安全のために身に着けておいた方が良いでしょう。
何よりも安全が一番であるため、ここで紹介するグッズだけで充分と思わず、しっかりと安全対策をしてください。
高圧洗浄機またはホース
屋根の塗装を行う際には、屋根の汚れを落とすために高圧洗浄機やホースが必要となります。
高圧洗浄機は汚れを落とすためには非常に便利ですが、隣家に汚れや水が飛び散らないように配慮することが大切です。
養生シートなどで対策をしたり、事前に隣人に相談をしておくようにしましょう。
防水テープ
防水テープは様々なところで利用できる万能な工具です。
少しの損傷や、剥がれは防水テープを使うことで解決することができます。
ただし、防水テープ二も様々な種類があり、屋根材に適したものを使用しないと、テープのはがした跡が残ってしまいます。
材質等を確認してから購入するようにしましょう。
コーキング道具一式
コーキングが必要な時には、使用する道具がいくつかあります。
コーキング材・コーキングガン・プライマー・ハケ・マスキングテープ・ヘラ・手袋といったものが必要になります。
これらはホームセンターですべて用意することが可能です。
あまり安価なコーキング材を使用すると、塗装をはじいてしまうことがあるため、なるべく変成シリコン系のコーキング材を選ぶようにしましょう。
コーキングの方法については、こちらも参考にしてみてください。
⇒コーキングで屋根修理や雨漏りを修理!施工時の注意点を詳しく解説
屋根修理をDIYした費用と業者の修理費用

実際に自分で修理した場合の費用と、業者の相場について解説していきます。
あくまで参考値ですので、実際の金額は見積もりや使う材料によって異なります。
修理内容 | DIY費用 | 業者費用 |
防水テープでの修理 | \2,000~ | \30,000~ |
コーキング材による補修 | \5,000~ | \50,000~ |
部分的な瓦交換 | \3,000~ | \30,000~ |
DIYで行ことで、費用を約1/10に抑えることができるようです。
ただし、あくまでも応急処置となるので、将来的には屋根修理業者による修理が必要になると考えましょう。
屋根修理工事の費用相場については、こちらの記事で解説しています。
⇒屋根修理費用はどれくらいかかるのか?相場について詳しく解説
まとめ
今回は屋根修理をDIYしたときの注意点についてまとめてきました。
DIYは応急処置となることが多いため、損傷が激しい場合には無理をせずに専門業者に依頼しましょう。
また、DIYは危険作業が伴うことが多いため、安全対策はしっかり行ったうえで作業をしてください。
修理を依頼した方が良いのかわからない状態の時は、見積もりであれば、無料で対応できるためぜひご相談ください。
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