自分で修理できる?屋根の雨漏り修理方法と費用について詳しく解説します

業者点検

屋根が壊れた時に良く起こるのが雨漏りです。
雨漏りは室内が濡れてしまうだけでなく、カビや白アリといった二次被害の引き金にもなり、なるべく早く対処すべき被害です。
しかし、雨漏りを修理するにはどれくらいの手間や費用が掛かるのかといった不安はつきものであると思います。
そして、もし自分で修理できるなら直してしまいたいと思う方もいるでしょう。
こちらの記事では、雨漏り修理に関して対処方法や自分や修理業者に依頼したときのおおよその費用、DIYの方法等について詳しく解説していきます。
雨漏りで困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

雨漏りが起こってしまったら?

雨漏り

雨漏りはある日突然発生するため、急に雨漏りをしだすとどのような対処が必要か焦ってしまうこともあると思います。
そこで、まずは雨漏りを発見したときに必要な対処方法について紹介をしていきます。

バケツやタオルで雨水を受け止める

まずは、雨水をバケツやタオルで受け止めましょう。
よくマンガや映像でよく見る光景ですが、まずはこの対策が一番です。
そのまま雨漏りを垂れ流してしまうと、フローリングや床に水がしみ込んでしまい、カビや劣化などに繋がります。
まずは屋根以外の被害を増やさないようにするために、雨水を受け止めるところから始めます。

雨漏り箇所を探す

次に必要なことは、雨漏りの箇所を把握することです。
これは、雨漏りの原因を特定するときに必要な情報となります。
業者による雨漏り調査でもっとも苦労することは水が通った跡を探すことです。
修理業者が調査に来た際に、雨漏りの箇所が乾いていると、その原因の特定に時間がかかってしまいます。
そのため、雨漏りが起こっているうちにどこで雨漏りが発生しているのかを特定しておくことは非常に重要になります。
そして、ただ特定するだけでなく、写真などで雨漏り箇所を抑えておきましょう。
写真があれば、業者はスムーズに場所の特定ができ、工事を手早く進めることができます。
結果として工事時間や費用の削減にも繋がるため、必ず記録に残しておきましょう。
また、写真があることで火災保険が適用できる場合があります。こちらは後述しますが、雨漏りの原因によっては、火災保険が適用できる場合があるため、証拠としてしっかり写真に収めておきましょう。
写真は、一枚だけでなく複数アングルから数枚ずつ取っておくと、業者としても助かるようです。

雨漏りを放置していると

雨漏りを放置していると、カビや木材の劣化、白アリといった二次災害に繋がる可能性が高くなります。
最悪の場合は、屋根や柱が崩れてしまうといった事態にもなりかねないため、雨漏りが発生したのを見かけたらなるべく早く対処するようにしましょう。
雨漏りの原因はいくつかありますが、何か外的な傷害で無ければ、建物自体が劣化している可能性が高いです。
そのため、早めに対処をしないと取り返しの使いない自体となってしまうこともあるため、一か所だからと後回しにせず、しっかりと業者にチェックしてもらうとよいでしょう。
素人目ではなかなか判断は難しいため、修理の有無に関わらず業者に点検してもらうようにしましょう。

DIYでの雨漏り修理について

屋根塗布

では雨漏りについて、DIYで直す方法はあるのでしょうか?
結論から言うと、DIYでの修理はあくまで応急処置レベルで、完全に修理するのは難しいです。
そのため、DIYで行ったあとに、専門業者にしっかりと修理してもらうことをおススメします。
では実際にDIYでできる応急処置について解説していきます。
屋根修理のDIY方法については、以下の記事でも詳しく解説をしています。
屋根修理は自分でDIYできる?必要な工具や方法を詳しく解説!

コーキング等で雨漏り箇所をふさぐ(室内側)

雨漏りの出口、つまり室内側の雨漏り箇所であれば、DIYで応急処置が可能です。
こちらをコーキングでふさぐことで、雨水が室内に侵入することを防ぐことができます。
ただし、雨漏りの出口だけを塞いでも、根本的な雨漏りを修理したことになりません。
屋根側の雨漏り箇所を修理しないと、別の個所で雨漏りが発生したり、屋根の腐食や劣化に繋がります。
屋根側をコーキングすることも可能ですが、コーキングだけでは一時的な処置にしかならないため、根本的な修理は、専門業者に依頼した方が良いでしょう。
室内に水が垂れなくなったから安心、というわけではなく、雨水の侵入口まで特定して修理することが必須となります。

最終的な屋根の修理はプロでないと難しい

コーキングによる一時的な応急処置は可能ですが、やはり雨漏りは修理業者の対応が必要となります。
また、屋根の工事は専門性が高く、高所作業の危険もあるため、自分たちで修理は行わない方が良いでしょう。
DIYは消して無理をせずに、修理業者に依頼した方が安心です。

屋根の雨漏りの修理方法

屋根点検

では、実際に屋根修理業者が行う雨漏りの修理方法について概要を解説していきます。
屋根修理は屋根材だけでなく、取り合い部分の棟、採光のための天窓、雨どいなど多くの部位があり、それぞれ修理方法が異なります。
詳しい修理方法については、下記の記事を参考にしてください。
屋根修理の基本について詳しく解説!費用や業者の選び方についても紹介

屋根材の修理

まずは屋根材の修理です。
瓦屋根やスレート屋根など、様々な屋根材があり、それぞれ修理方法は異なります。
瓦屋根であれば一部を取り替えたり、スレート屋根も損傷個所を張り替えたりすることで修理を行います。
雨漏りの多くの原因は、この屋根材が破損・脱落・強風による消失などが考えられるため、まずは屋根材から修理を行って行きます。

屋根棟の修理

屋根の棟板金は、10年~20年ほどで、浮きや釘のゆるみが起こり、雨水が侵入しやすくなります。
棟だけでなく、屋根の谷、破風、ケラバなどが原因のこともあるため、この場合は板金工事を行っていきます。

屋根にある天窓の修理

天窓からの雨漏りも修理依頼の多い箇所です。
こちらは、天窓のパッキンが原因となることが多いため、多くは交換作業を行います。
ちなみに、この天窓は、雨水の侵入経路としてもっとも疑われる箇所です。

雨どいの修理

雨どいは飛来物や劣化で、雨どいがあふれてしまい、雨漏りに繋がることがあります。
こちらは雨どいを交換するか修復することで、対応が可能です。

陸屋根の修理

陸屋根は、屋根が平らで勾配の少ない屋根です。
そのため、雨水が溜まりやすい設計となっています。
陸屋根の雨漏りの場合は、床面の防水層を新しくする工事により、雨水の侵入を解消します。
陸屋根の構造上、雨漏りは発生しやすいため、10年程度を目安に防水層のメンテナンスが必要です。

雨漏りの修理費用はどれぐらい?

費用見積もり

では、雨漏り修理を業者に依頼した場合の費用相場について見ていきましょう。
こちらはあくまで参考値で、実際の金額は雨漏りの状態や建物の構造によっても変動します。
正確な費用は、業者にきちんと見積もりを取ってもらうようにしましょう。

雨漏りの修理費用

 修理箇所 費用相場
瓦・ストレート屋根
2万~45万円
棟板金 3万~20万円
谷樋(たにとい) 8万~20万円
ベランダ 3万~25万円
外壁 5万~50万円
天窓 3万~25万円

雨漏り修理には火災保険が使えるかも?

火災保険

さて、ここまで雨漏りの修理方法について解説をしてきましたが、雨漏りの原因によっては火災保険が適用できる場合があります。
火災保険は、火災だけでなく自然災害等で建物や家財に被害があった場合にも補償を受けることができます。
そのため、屋根修理では、火災保険が適用できる場合があります。
ただし火災保険の内容によって補償内容は異なりますので、具体的な内容については保険条項や保険会社へ確認してください。
まずは、自分が加入している火災保険を確認し、保険会社やハウスメーカーなどに問い合わせてみるとよいでしょう。
火災保険の適用条件としては、以下のような条件があげられます。

  • 風災、雪災、雹災の被害であること
  • 修理費用が20万円以上
  • 被害発生後3年以内であること
  • 屋根が契約書の保険適用対象になっていること

上記の条件を満たす場合であれば、火災保険が適用される可能性があります。
特に、屋根が火災保険の対象になっているかは、加入している火災保険の内容によって異なりますので、保障内容を確認するか保険会社に問い合わせてみましょう。
また、火災保険が適用されるかは保険会社の判断です。
保険が下りることを見越して工事をしてしまうと、適用外であった場合にすべて自己負担となってしまいます。
火災保険を使用して工事を行う場合は、必ず適用が決まってから工事を依頼するようにしましょう。
火災保険に関しては、以下の記事も参考にしてください。
屋根の修理には火災保険が使える?申請方法について詳しく解説

火災保険の申請の仕方

悩む夫婦

それでは、火災保険の申請の仕方を確認していきます。
一般的な申請方法について記載していますので、実際には保険会社に相談をしながら申請を進めてみてください。

保険会社に連絡をする

まずは、加入している損害保険会社へ連絡します。
その際には、自分が加入している保険の内容や約款などを確認しながら問い合わせをするとスムーズです。
具体的には以下が確認必須の項目です。

  • 補償範囲(今回のケースが該当するか)
  • 免責金額(自分で負担する額)
  • 保険金額の上限
  • 必要書類

屋根修理の業者へ連絡をする

保険会社に連絡したのちに、修理を依頼する業者に連絡をします。
その際には、火災保険で適応したい旨を担当者に伝えることで、スムーズに手続きを進めることができます。
現地で状況を確認後、見積もりが問題なければ修理の工事をしてもらいましょう。
工事終了後に、火災保険の申請に必要な書類等を受け取ります。
修理前後の写真、見積書、請求書等が必要になります。

また、業者に依頼する際にはできる限り、相見積もりを取りましょう。
相見積もりをとった上で、しっかりと保険に対しても理解のある、信用できる業者を選びましょう。
相見積もりを取らずに工事を行ってしまった結果、トラブルになるケースも多くあるため、複数社に連絡することをおススメします。

保険会社へ申請する

修理が終われば、申請に必要な書類を記載して、保険会社へ申請します。
不備があると、保険金がすぐに受け取れない場合があるため、しっかりと内容のチェックをしましょう。

保険鑑定人の調査を受ける

申請のあと、申請内容が事実であるかどうか保険鑑定人が訪問することがあります。
これは、火災保険詐欺を防ぐためです。
申請内容とご自宅の状況に異なる点がないかなどを確認し、保険金の支給可否や金額を最終決定します。

保険金の受け取り

書類や申請内容に問題がなければ保険金が振り込まれます。
保障の内容によって全額負担、一部負担などの違いはあるため、あらかじめ保険会社と確認をしておくことが大切です。

まとめ

今回は雨漏り修理について詳しく解説をしてきました。
雨漏りは、ある日突然発生するため、いきなり天井から水がぽたぽたと落ちてくると、びっくりしてしまうと思います。
まずは、被害を拡大させないように対応し、なるべく早めに修理業者に連絡をしてください。
どのような家庭でも雨漏りの可能性はあるため、慌てずに対応していきましょう。

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