雨漏り修理は屋根や外壁が原因となることが多く、修理するには大きな金額が掛かるイメージをお持ちの方も多いと思います。
実際、屋根修理や外壁の修理には数万円から、高いもので100万円を超える費用が掛かることもあり、家計に大きな負担を掛けてしまうこともあります。
そのため、簡単な雨漏りであれば自分で修復できればと考える方も多くいらっしゃるでしょう。
自分で修理する方法も様々な方法がありますが、今回はその中でも防水テープを使って修理する方法をお伝えします。
防水テープは、安価で買えることもあり、簡単に補修ができる方法の1つです。 防水テープの使い方や養生の仕方について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
その他の修理方法については、以下の記事も参考にしてください。
⇒雨漏り修理はDIYで可能か?必要な道具や注意点について詳しく解説します
⇒雨漏りはコーキングで修理可能!コーキングの方法や注意点を詳しく解説します
Contents
防水テープとは

ではまず、防水テープとは何か?について解説をしていきます。
防水テープとは、水を弾く防水加工が施されているテープのことです。
防水テープは様々な場所に使用できますが、雨漏りの場合は、主に屋根や外壁のヒビ割れ、穴などを塞ぐ為に使われるケースが多いです。
防水テープは、基材としてポリエステルフィルムや不織布を使用しており、上面には防水加工が施されています。
一般的な補修材と比較しても耐久性が高く、長期間の使用にも耐えられる性能を持っています。
また、粘着力が非常に強力であるため、一度貼付してしまえばなかなか剥がすことができません。
種類も豊富であるため、貼り付ける場所によって異なる種類の防水テープを選ぶこともできます。
あくまで一時的な応急処置ですが、雨漏りが起きてしまった時に素早く対応する手段としては充分な効果を得ることができます。
防水テープは、建材店やホームセンター、インターネットなどで気軽に購入することが可能です。一般的には数百円から数千円程度の価格帯で販売されているため、金銭的負担もあまり大きくありません。
防水テープの種類について

では、防水テープにはどのような種類があるのか、解説をしていきましょう。
大きく分けると以下の3種類に分類されます。
片面タイプの気密防水テープ
こちらは最も一般的な、片面タイプの気密防水テープです。
色は白や黒の配色のものが多く、使用する場所に合わせた色を選択しましょう。
雨漏り箇所に貼り付けて使用するだけでなく、水道管の水漏れ等、家屋全体の水トラブルに対応することができます。
テープの太さも自由に選ぶことができ、配線の養生やほう縛に使える細いタイプのものもあります。
屋内、屋外どちらでも使用することができるため、家庭に一つあるとかなり重宝されます。
両面タイプの気密防水テープ
こちらは、粘着面が両面についている防水テープです。
2つの素材を張り合わせる時などに用いられます。
良く用いられる一例としては、ベランダやバルコニー等に床材を敷く時に、床と床材を固定するために使われます。
また、自宅で人工芝を敷く時にも使われることもあります。
防水テープが間に貼り付けられることで、隙間から水分が入ることを予防し、腐食などを防止する効果があります。
アルミ素材の気密防水テープ
アルミ製の銀色の防水テープもあります。
この防水テープは、耐熱性、耐候性、強度にすぐれたアルミで作られた防水テープです。
外壁の補修など、主に屋外で長期間使用する際に用いられることが多いテープです。
こちらは、粘着面が両面についている防水テープです。
アルミタイプであるため、手で切って貼り付けることが難しく、ハサミやカッターを用いて使用してください。
アルミ素材で手を切ってしまうこともあるため、充分に注意して使用しましょう。
防水テープを選ぶポイント

防水テープの種類について説明をしてきましたが、どのようなポイントで防水テープを選べばよいのか、ポイントについて整理します。
- 水をはじきやすい
- 粘着性が高い
- 耐熱性が高い
- はがしやすい
ポイントとしては、上記の4つです。
前提として防水であるため、水をはじきやすいという点は、最も重要です。
その中でも、粘着性が高いものを選ぶことで、ある程度の期間効果を持続させることが可能です。
また、耐熱性があれば、気温や熱等でテープの材質が変わることが少なく、こちらも効果が持続しやすくなります。
また、粘着性と矛盾するところもありますが、なるべく剥がしやすいものが好ましいです。
剥がすときに素材を傷つけてしまったり、うまく剥がせず補修箇所の見た目が悪くなってしまう可能性もあります。
粘着性の高いものを選びつつ、なるべく剥がしやすいものを探してみると良いでしょう。
防水テープでの応急処置方法

では、こちらでは防水テープを使った応急処置方法について解説をしていきます。
防水テープは上記でも記載したように、屋根や壁、床などの雨漏り箇所に貼り付けることで、雨水の侵入を防ぎ、建物を守ることができます。
貼り付ける場所や状況に応じて、適切な種類のテープを選択することが重要です。
雨漏りの原因箇所を突き止める
まずは雨漏りの原因箇所を突き止めます。
しかし、これが最も難しい作業です。
原因箇所をしっかりと特定して場所をふさがないと、雨漏りは解消されず作業が無駄になってしまいます。
原因箇所の特定方法としては、目視調査や散水調査で特定する方法が多いです。
目視調査は、その名の通り目視で該当箇所を見つめます。散水調査は、雨漏りの原因と思われる箇所に水を流し、実際に雨漏りが発生しているのかを特定する方法です。
簡単な場合であれば見つけることができるかもしれませんが、原因箇所が複数であったり、複雑な場所の場合には、専門業者に依頼した方が良いでしょう。
調査費用等については、以下の記事を参考にしてください。
もしも、自分で見つけることができない場合は、業者に依頼した方が良いかもしれません。
雨漏り箇所の汚れや水分を取り除く
雨漏りの原因箇所を特定出来たら、テープを貼る前に周辺の汚れや水分を掃除します。
汚れや水分が付着したままテープを張ってしまうと、テープの粘着性が失われたり、直ぐにはがれて効果のないものになってしまいます。
そのため、まずは周辺を綺麗に掃除して、乾燥させてから作業をするようにしましょう。
雨漏り箇所に防水テープを貼る
汚れを落とし、乾燥させたら該当箇所にテープを張っていきます。
テープを貼る際には、下から順に複数枚テープを重ねていきます。
一枚だけであると耐久性が心もとなく、また順番を考えずに張ってしまうと隙間が出来てしまいます。
この際、テープの種類や色味には注意して貼っていきましょう。
特に屋根などの耐久性が求められる場所は、アルミ製の防水テープがおススメです。
広範囲の場合は防水シートを使う
もしも、雨漏り箇所が広範囲に広がっている場合は、防水シートを使用することをおススメします。
防水シートはテープよりも大きく、伸縮性がある素材で出来ています。
張り方は防水テープと同じく、周辺を綺麗にしてからローラー等を使って貼っていきましょう。
防水シートもホームセンター等で購入が可能で、ハサミやカッターでも切れる素材です。
ただし防水テープと比較すると高額であるため、事前にどの程度使用するかシミュレーションを行ってから購入しましょう。
防水テープはあくまで応急処置
ここまで防水テープや防水シートを使っての修理方法について解説をしてきました。
この方法で雨漏りが止まった場合、修理した場所が雨漏りの原因であった可能性が高く、しばらくは雨漏りから解放されます。
ただし、この修理はあくまで応急処置です。
防水テープは簡単な作業であるため、時間が経って劣化してくるとテープがはがれたり、隙間からまた水が流れてきます。防水シートも同様です。
そのため、雨漏りを一時的に止めた後には、専門業者にしっかりとメンテナンスや修理を行ってもらいましょう。
場合によっては、すでに内部に雨水がたまって、木材などが腐食していたり、根本的な原因が見つかる可能性があります。
根本的な原因を修復しないと、他の箇所にも雨漏りが広がってしまい、さらに大きな被害となる可能性もあるため、こちらは専門業者にしっかりと確認をしてもらってください。
高所作業には注意!
ここまで防水テープでの修理方法について解説をしてきましたが、修理をする際には高所作業となる場合が多いです。
屋根の上に登ったり、外壁をはしごなどを使って修理することが多くなると思います。
そのため、高所で作業する場合には、安全に充分配慮して行ってください。
専門業者であれば、足場を組み、安全な服装で作業を行いますが、一般的な家庭でこれらを準備するのは時間も費用も掛かってしまいます。
そのため、最低限の準備で作業することが多くなりますが、高所には危険が数多く潜んでいます。
例えば、屋根であれば足場が安定せず、特に雨上がりなどは滑りやすくなっています。また、誤って別の場所を傷つけたり、壊したりしてしまう可能性もあります。
現在DIYが人気となっており、自分で修理してしまおうと思われる方は非常に多いですが、まずは身の安全を第一に考えるようにしましょう。
DIYに関しては、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
⇒雨漏り修理はDIYで可能か?必要な道具や注意点について詳しく解説します
まとめ
今回は防水テープを使った、応急処置方法について解説をしてきました。
防水テープは非常に簡単な修理方法ですが、効果がある程度長続きします。そのため、雨漏りの原因がわかっている場合は、手軽に作業することができます。
ただし、上記でも記載しましたが、防水テープはあくまで応急処置であること、高所作業は危険であることなどは十分理解しておきましょう。
雨漏りは一時的に修理出来れば解決というわけではなく、雨漏りを頻繁に起こさない根本の解決が大切です。
応急処置の後はぜひ専門業者に相談をして、修理してもらうようにしましょう。
また、作業する際に少しでも危険を感じた時は、無理せずにこちらも専門業者に相談してみてください。
コメントを残す