「屋根が壊れてしまったけど、どこに修理をお願いすればいいの?」
「詐欺にあうこともあるらしいから、失敗しない選び方が知りたい。」
屋根の修理は工務店やリフォーム業者、塗装屋など様々な業者に依頼することができるため、どこに依頼すれば良いのかわからない方も多いと思います。
また、屋根修理業者は専門の資格がないため、中には詐欺まがいの悪質な業者がまぎれている可能性もあります。
そこで、こちらの記事では、屋根修理に関してどこの修理業者が良いのか、それぞれメリットデメリットも含めて紹介をしていきたいと思います。
詐欺に遭わないように注意するポイントも解説しますので、屋根修理を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
屋根修理業者の種類について

まずは、屋根修理業者の種類について解説をしていきます。大きく分けると6種類の業者があるため、それぞれ解説をします。
板金工事業者
板金工事業者は、板金を使用した屋根・外壁の工事を専門に行っている業者です。
板金工事業者では、以下のような屋根の修理を専門に行っています。
・トタン屋根
・ガルバリウム鋼板
・コロニアル屋根
また、雨どいなどの修理も行えるため、屋根修理で業者に迷ったときには板金工事業者へ連絡するとよいでしょう。
工務店
工務店は、戸建住宅の建築を請け負う建築業者です。
全国展開しているハウスメーカーよりも小規模で店舗を構えていることがほとんどで、どちらかというと地域密着型の店舗と言えます。
そのため、インターネットで情報を集めるよりは、口コミや直接店舗で話を聞く方が確実な情報を手に入れることができます。
小規模店舗であることが多いため、できる工事が限定されたり、日程の調整が難しい可能性もありますが、基本的には工事内容も柔軟に対応してくれる店舗が多いです。
もし近くに工務店がある場合には、一度相談してみてもいいかもしれません。
リフォーム業者
リフォーム業者は、その名の通りリフォームを専門とする業者です。
基本的には、工務店と変わりはほとんどありませんが、業者によって得意な施工内容やできる内容が異なるため、業者によっては、対応ができない修理がある可能性もあります。
全国展開しているところもあれば、工務店のように店舗を構えているケースもあります。
塗装屋
塗装屋もその名の通りで、屋根の塗装を専門としている業者です。
基本的には、塗装がメインの業務となるため、修理や工事は請け負ってくれない可能性もあります。
ただし、提携している業者があったり、塗装屋と工務店を併設していることもあるため、修理も行いたい場合は相談してみてもいいかもしれません。
基本的には、屋根の塗装をしたいときに依頼する店舗と思っておきましょう。
瓦屋(葺き替え工事業者)
瓦屋も瓦屋根の工事を専門に行っている会社です。
現代では、瓦屋根、スレート屋根、トタン屋根などいくつか種類がありますが、瓦屋根もまだ根強い人気のある屋根材です。
他の屋根材と比べて特徴がある屋根であるため、瓦の修理を依頼したいときには瓦屋に依頼しましょう。
また、近年では瓦の需要が少しずつ減少している状況もあり、スレート屋根や金属系の屋根についても修理や葺き替えが行える業者もあります。
こちらも、口コミ等で情報を集めてもいいかもしれません。
防水業者
防水業者は、自宅の水漏れなどの防水部分をカバーしてくれる業者です。
屋根から雨漏りがする、屋根を防水加工にしたいといった場合に依頼する業者です。
あまり聞きなじみのない業者ですので、依頼をいしたい場合はハウスメーカーや板金工事業者に相談してみてください。
ハウスメーカーは修理できないのか?
ここまでいくつかの業者を紹介してきましたが、ハウスメーカーは修理ではできないのでしょうか?
結論を言うと、ハウスメーカーに修理の依頼をすることはできますが、実際に作業を行うのは下請け業者です。
そのため、修理業者の種類には入りません。
ハウスメーカーに屋根修理の相談をすることはできますが、実際に工事をしてくれる会社はまた別会社であるということを覚えておきましょう。
また、ハウスメーカーを通すことで中間マージンが発生する点も注意してください。
おススメの修理業者は3つ

6種類の修理業者を紹介してきましたが、おススメは以下の3つの業者となります。
屋根材や修理内容によって得手不得手があるため、自宅の屋根に合わせて修理を依頼するようにしましょう。
板金工事業者
最もおススメな業者は板金工事業者です。
板金工事業者は屋根の修理や雨どいの修理を専門的に行っているため、経験や知識が豊富にあります。
屋根の修理は非常に高額な値段がかかることが多いため、なるべく信頼できる工事を行ってくれる業者に頼みたいものです。
そう考えると、板金工事業者が最もおススメと考えられます。
瓦屋(葺き替え工事業者)
自宅の屋根が瓦であれば、瓦専門の瓦屋に依頼した方が良いでしょう。
瓦は昔ながらの技術や手法で組み立てられているため、通常の屋根よりも知識や経験が必要な屋根です。
そのため、この場合は専門の瓦屋に依頼した方が安心で安全です。
自宅の屋根材の種類に合わせて、板金工事業者か瓦屋を選ぶと良いでしょう。
工務店
近くの工務店に依頼することもおススメです。
工務店のメリットは地域密着型のところが多いため、丁寧に対応してくれる店舗が多い印象です。
技術的にどうしても扱うことができない修理や工事がある可能性もありますが、もし近くで評判のいい工務店や、お世話になっている工務店がある場合は、そちらを選ぶといいでしょう。
屋根修理業者の探し方

では、ここでは屋根修理業者の探し方について解説をしていきます。
せっかく探すのであれば、なるべく評判のいい業者、信頼できる業者を探したいですよね。
しっかりと情報を整理して、自分にぴったりの業者を見つけてください。
ハウスメーカー・工務店に相談する
もし自宅を新築で建てた場合は、工事を担当した工務店やハウスメーカーに相談してみるのが良いでしょう。
新築であれば家のデータがあるため、修理箇所の検討が付きやすく、素早く対応ができる可能性があります。
ハウスメーカーに依頼する場合には、下請け業者の工事となってしまいますが、家のデータが手元にある点は、ハウスメーカーの利点です。
インターネットで調べる
現代はほとんどの情報をインターネットで収集することができます。
屋根の修理に関しても、数多くの広告やサイトがヒットするため、その中で料金や業者の特徴を比較しましょう。
ホームページやサイトがしっかりしている業者は、優良業者である可能性が高いです。
ただし、中には詐欺業者が混ざっている可能性もあるため、しっかりと情報を取捨選択して納得のいく業者を探しましょう。
知人の口コミ
もし身近に屋根修理の経験がある知り合いがいれば、紹介してもらうのも良いでしょう。
まったく知らない業者に依頼するよりも、知人からの紹介であれば詐欺の可能性は低く、安心して任せることができる業者である可能性が高いです。
また、知人から忖度なく意見を聞くことができるため、インターネットやチラシだけではわからない情報を手に入れることができます。
インターネットでは、どうしても悪い口コミが表に出にくいため、いいところも悪いところも含めて話を聞いてみましょう。
一括見積サイト
インターネットの一部ではありますが、一括見積もりサイトで探す方法もあります。引っ越しの見積もりのように、条件を入力して一括で見積もりを出すことができます。
一度で複数の業者から見積もりを取ることができるため、非常に便利な機能です。
ただし、利用した後に数多くの業者から営業の連絡が来るようになります。
一度利用したから毎日のように電話が来て困る、といったこともあるため、利用する際には充分注意しましょう。
マッチングサービス
現在は屋根修理のマッチングサービスもあるようです。
サービス業者に情報を伝えることで、自分にピッタリの修理業者がどこかを探し、マッチングをしてくれます。
一括見積もりのように多くの見境なく業者に連絡するわけではないため、営業の連絡が来ることもありません。
自分で探すことが手間であると感じた方は、マッチングサービスを利用してもいいかもしれません。
失敗しない屋根修理業者の選び方

様々な方法で修理業者を探すことができますが、その中でも失敗しないポイントがどこにあるのかをまとめていきます。
ポイントとしては以下の6点です。
相見積もりを取る
まずは、複数業者で相見積もりを取りましょう。
屋根修理はおおよその相場は決まっていますが、決まり切った値段がないため、業者によって値段や工事方法が異なる場合があります。
そのため、できる限り複数社から見積もりを取るようにしましょう。
時間や手間は掛かってしまいますが、屋根修理は非常に大きなお金が発生する工事です。
できる限り無駄なく、しっかりと工事をしてもらえるように相見積もりは必ず取ってほしいところです。
見積書や説明がわかりやすい
見積もりや説明がわかりやすいことも大切です。
依頼する側は基本的に素人であるため、屋根修理の知識は持ち合わせていないことがほとんどです。
そのため業者の中には、難しい言葉を並べて騙そうとしてきたり、わかりにくい見積書にして水増し請求を目論む詐欺業者が残念ながら存在しています。
もし聞いてないと依頼者側が言っても、説明しましたと言われてしまうと不利になる可能性があります。
わからない点を丁寧に説明して、契約内容の隅々まで伝えてくれる業者を選びましょう。
保証がついている
工事の保証がついているかという点も、業者選びの中では大切です。
保証なしで工事を行ってしまうと、わざと手抜き工事をして逃げてしまう業者も中には存在します。
そうなると、また一から工事を依頼することとなり、余計な費用が掛かってしまいます。
しっかりと工事後のアフターケアまで考えている会社を選ぶようにしましょう。
自社サイトの作りがしっかりとしているか
信頼できる業者探しにおいても情報収集をすることはとても大切です。インターネットを用いて検討している業者の公式サイトを検索してみましょう。自社サイトの情報やつくりがしっかりしている業者であれば、ある程度信頼のおける判断材料になります。たとえば、以下に気をつけながらチェックしてみましょう。
- 業者の会社概要が明らかになっているか
- 施工事例や実績を詳しく紹介しているか
- 利用の流れや料金体制など詳しく書かれているか
工事料金が適切な相場であるか
提示された修理費用が相場と大きくかけ離れていないかといった点も重要です。
以下に業者に依頼するときの費用相場についてまとめましたので、参考にしてみてください。
工事内容 | 工事相場 |
DIYで修理 | 3~5千円 |
コーキング補修 | 2~6万円 |
テープ補修 | 2~4万円 |
ブルーシート補修 | 2~8万円 |
屋根の差し替え | 4~20万円 |
棟板金の交換 | 4~15万円 |
瓦の葺き直し | 20~50万円 |
瓦の漆喰詰め | 4~20万円 |
棟瓦の積み直し | 4~15万円 |
谷樋板金の交換 | 5~20万円 |
雨どいの部分補修 | 2~8万円 |
雨どいの全部交換 | 18~30万円 |
軒天の部分交換 | 2~8万円 |
破風板板金巻き | 15~30万円 |
工事内容 | 工事相場 |
屋根塗装 | 15~25万円 |
屋根カバー工法 | 90~110万円 |
屋根葺き替え | 100~140万円 |
屋根葺き替え(石綿入り) | 130~170万円 |
屋根葺き替え(土葺き) | 160~200万円 |
見積もりや相談が無料でできる
見積もりや相談が気軽に行える業者であるとなおよしです。
無料で出来ない業者がダメというわけではありませんが、これらのサービスを無料で受けてくれる業者は優良業者である可能性が高いです。
気軽に相談ができるだけでも、今後の助けになるため、一つの指標として頭の片隅に入れておきましょう。
まとめ
今回は、屋根修理を依頼できる業者について解説をしてきました。
屋根修理は自分の家の屋根材に合わせ、それぞれ専門業者に依頼することが一番です。
探し方は様々ありますが、インターネットで探す場合には詐欺業者には気を付けてください。
屋根修理はまだまだ詐欺が多発している分野であり、手口も巧妙化しています。
しっかりと情報を集め、自分で納得した業者を選びましょう!
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