屋根修理には大きな金額がかかることが多いです。
特に台風などの災害の後には、屋根をすべて張り替えなければいけないといった状況になることもあります。 この時に助けとなってくれるのが、リフォームローンです。
ローンと聞くと借金のイメージが強く、出来れば避けたいと思う方も多いかもしれません。
しかし、このローンは生活を立て直してくれる上で、大きな助けとなるものです。
今回は、この屋根修理で使えるリフォームローンについて詳しく解説をしていきます。
ぜひ参考にしてください。
Contents
ローンを組める金融機関について

ではまず、どのような金融機関や企業でローンを申請できるのかまとめていきましょう。
住宅ローンを組んでいる金融機関
まずは、住宅ローンを組んでいる金融機関でローンを組めることがあります。
すでに住宅ローンの審査に通過しているということで、条件が緩く金利が優遇される可能性もあります。
ローン金利は銀行により異なりますが、通常よりも低い金利で借り入れができたり、リフォームローンと一体になった住宅ローンへの借り換えができるなどのメリットがあります。
住宅ローンを既に組んでいる方は、住宅ローンでお世話になっている金融機関を第一候補に考え相談することをおすすめします。
その他の金融機関のリフォームローン
住宅ローンを組んでいる金融機関で審査が通らなかった場合や、また他のリフォームローンと比較したい方は、銀行系金融機関のリフォームローンを検討してみましょう。
メガバンクや地方銀行など、多くの金融機関でリフォームローンの取扱いがあります。
主なリフォームローンの金利や借入可能額を以下に示します。
金融機関 | 金利 | 借入可能額 |
みずほ銀行 |
3.975~4.75% | ~500万円 |
りそな銀行 | 3.975% | ~1000万円 |
三菱UFJ銀行 | 1.99~2.875% | 50万円~1000万円 |
三井住友銀行 | 4.975% | 10万円~1000万円 |
住宅金融支援機構のリフォーム融資
住宅金融を手掛ける独立行政法人「住宅金融支援機構」でもリフォーム融資の提供があります。
住宅金融支援機構は旧住宅金融公庫という名前で、「フラット35」などの住宅ローンで知られています。
住宅金融支援機構のリフォーム融資には、個人向け住宅・賃貸住宅・マンション共有部分など目的に応じた種類があります。
この他もリフォームローンがあり、それぞれに対象となる条件が異なります。詳しくは住宅金融支援機構のホームページを確認してみましょう。
個人向け住宅リフォーム融資 |
リ・バース60 |
リフォーム融資(耐震改修工事) |
災害復興住宅融資(補修) |
財形住宅融資(リフォーム) |
クレジット会社のリフォームローン
クレジット会社でもリフォームローンの取り扱いがあります。
銀行のリフォームローンと比べて審査日数が短く、審査が通りやすいのが大きなメリットです。
クレジット会社 | 金利 | 借入可能額 |
ジャックス・ジャックスeリフォーム |
2.45~2.775% | 10万円~1000万円 |
セディナ・リフォームローン | 3.05%~ | 20万~1500万円 |
修理業者が提携しているローン
修理業者もクレジット会社などと提携している場合があり、そこからローンを組むことができます。
修理からスムーズに手続きが進むというメリットがありますが、使えるクレジット会社が決まっているため、比較して選ぶことができない点はデメリットです。
金利は3%前後で、審査が下りるまでの時間が2~4日と金融機関系のリフォームローンよりも短いです。
フリーローンやカードローン
金融機関やクレジット会社のリフォームローンの審査に落ちてしまった人でも、フリーローンやカードローンの審査にチャレンジすることができます。
一般的なリフォームローンよりも金利は高くなりますが、消費者金融のカードローンは年収制限のない種類も多く、利用がしやすい傾向にあります。
金融機関名 | 金利 | 借入可能額 |
三菱UFJ銀行・カードローン |
1.8~14.6% | 10万円~500万円 |
三井住友銀行・カードローン | 4.0~14.5% | 10万円~800万円 |
みずほ銀行・カードローン | 2.0~14% | 10万円~800万円 |
楽天銀行・カードローン | 1.9~14.5% | ~800万円 |
ジャパンネット銀行・カードローン | 1.59~18% | 10万円~1000万円 |
auじぶん銀行・じぶんローン | 0.97~17.5% | 10万円~800万円 |
リフォームローンはどうやって申し込むのか

では、こちらではリフォームローンの手続きについて解説をしていきます。
利用条件
リフォームローンの利用条件はローンの種類に応じて変わります。
フリーローンやカードローンは金利が高い代わりに、ローンは利用条件が緩く、反対に住宅金融支援機構のリフォーム融資は金利が安い分、利用条件や審査が厳しい傾向があります。
各金融機関等によって異なるため、不明な点は問い合わせを行ってください。
手続き方法
リフォームローンは以下のような手順で手続きを行います。
- 業者に工事見積もりを依頼
- 融資の申し込み
- 融資の決定
- 工事着工
- 工事完工
- 融資の契約
- 資金の受け取り
融資の申し込みは金融機関やカード会社によって異なります。
例えば銀行系のリフォームローンであれば、まずインターネットで仮審査を申し込み、仮審査が通れば、工事の契約書等を準備して提出するという流れになります。
銀行系のローンはおおよそ1週間から2週間程度の時間がかかることが多いようです。
必要書類
必要書類も各金融機関やカード会社によって異なりますが、おおよそ以下のような書類の提出が求められます。
- ローン申込書
- 工事見積もり書
- 工事請負契約書
- 収入を証明する書類(源泉徴収票もしくは確定申告書2年分)
- 住宅ローンの残高証明書
- 本人確認書類
- 収入証明書
- 工事の見積書等
収入証明書など、こちらで準備するものもあるため、前もって準備しておきましょう。
屋根修理で上手にローンを活用しよう
リフォームは計画的に行う
リフォームの中でも特に屋根修理は、数十万円から数百万円の金額がかかります。
そのため、前もって計画を立てておくことが重要です。
もちろん、急な自然災害で直ぐに修理が必要となってしまう場合もありますが、屋根の劣化がどの程度進んでいるか、あと何年修理なしでも問題ないかを逆算しておくことが大切です。
直前になって、お金が無い、借りることができないとならないよう、リフォームは数年単位で計画をしておくことが重要です。
もちろん、リフォームで無くとも、メンテナンスを定期的に行うことで、屋根の寿命を伸ばすこともできます。
リフォームで大きなお金が掛からないように、こまめに点検をしておくことも大切です。
低金利の今はリフォームのチャンス

1990年代前半まで高水準で推移していたローン金利ですが、ここ10年ほど過去最低水準となっています。
2008年にゼロ金利政策が始まり、2016年にはついにマイナス金利政策が導入され、預金の金利だけでなく住宅ローンの金利も下がっています。
そのため、ローンで屋根修理をするには絶好の機会とも言えます。
屋根修理には火災保険が使えるかも?

ここまで屋根修理のローンについて解説をしてきましたが、屋根修理が必要になった原因が自然災害であれば、火災保険が適用できる可能性があります。
火災保険は、火災だけでなく自然災害等で建物や家財に被害があった場合にも補償を受けることができます。そのため、屋根修理では、火災保険が適用できる場合があります。
ただし火災保険の内容によって補償内容は異なりますので、具体的な内容については保険条項や保険会社へ確認してください。
まずは、自分が加入している火災保険を確認し、保険会社やハウスメーカーなどに問い合わせてみるとよいでしょう。
火災保険の適用条件としては、以下のような条件があげられます。
- 風災、雪災、雹災の被害であること
- 修理費用が20万円以上
- 被害発生後3年以内であること
- 屋根が契約書の保険適用対象になっていること
上記の条件を満たす場合であれば、火災保険が適用される可能性があります。
特に、屋根が火災保険の対象になっているかは、加入している火災保険の内容によって異なりますので、保障内容を確認するか保険会社に問い合わせてみましょう。
また、火災保険が適用されるかは保険会社の判断です。
保険が下りることを見越して工事をしてしまうと、適用外であった場合にすべて自己負担となってしまいます。
火災保険を使用して工事を行う場合は、必ず適用が決まってから工事を依頼するようにしましょう。
火災保険に関しては、以下の記事も参考にしてください。
⇒屋根の修理には火災保険が使える?申請方法について詳しく解説
火災保険の申請の仕方

それでは、火災保険の申請の仕方を確認していきます。
一般的な申請方法について記載していますので、実際には保険会社に相談をしながら申請を進めてみてください。
保険会社に連絡をする
まずは、加入している損害保険会社へ連絡します。
その際には、自分が加入している保険の内容や約款などを確認しながら問い合わせをするとスムーズです。
具体的には以下が確認必須の項目です。
- 補償範囲(今回のケースが該当するか)
- 免責金額(自分で負担する額)
- 保険金額の上限
- 必要書類
屋根修理の業者へ連絡をする
保険会社に連絡したのちに、修理を依頼する業者に連絡をします。
その際には、火災保険で適応したい旨を担当者に伝えることで、スムーズに手続きを進めることができます。
現地で状況を確認後、見積もりが問題なければ修理の工事をしてもらいましょう。
工事終了後に、火災保険の申請に必要な書類等を受け取ります。
修理前後の写真、見積書、請求書等が必要になります。
また、業者に依頼する際にはできる限り、相見積もりを取りましょう。
相見積もりをとった上で、しっかりと保険に対しても理解のある、信用できる業者を選びましょう。
相見積もりを取らずに工事を行ってしまった結果、トラブルになるケースも多くあるため、複数社に連絡することをおススメします。
保険会社へ申請する
修理が終われば、申請に必要な書類を記載して、保険会社へ申請します。
不備があると、保険金がすぐに受け取れない場合があるため、しっかりと内容のチェックをしましょう。
保険鑑定人の調査を受ける
申請のあと、申請内容が事実であるかどうか保険鑑定人が訪問することがあります。
これは、火災保険詐欺を防ぐためです。
申請内容とご自宅の状況に異なる点がないかなどを確認し、保険金の支給可否や金額を最終決定します。
保険金の受け取り
書類や申請内容に問題がなければ保険金が振り込まれます。
保障の内容によって全額負担、一部負担などの違いはあるため、あらかじめ保険会社と確認をしておくことが大切です。
まとめ
今回は、屋根修理に利用できるローンに付いて詳しくまとめてきました。
ローンと聞くとあまり良いイメージを持つことはできませんが、生活を守るためにはぜひ有効に活用をしていきましょう。
屋根修理はお金がかかることが多いですが、まずは火災保険やその他の補償で対応できないか、そしてそのあとに貯金で対応できるか、出来ないのであればローンを考えるといった流れを頭に入れておきましょう。
不安な点があれば、屋根修理業者であれば良い経験談を聞けるかもしれませんので、一度相談してみましょう!
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