プレハブは事務所や倉庫として使われることが多く、万が一屋根が損傷してしまうと雨漏り等で室内に被害が出てしまいます。
雨漏りが発生したときは、早急に修理業者に依頼したほうが良いですが、難しい場合は自分で応急処置を行うことで、被害を最小限にすることができます。
今回こちらの記事では、プレハブで雨漏りが発生したときの対処方法やDIYでの方法について詳しく解説をしていきます。
Contents
プレハブの特徴とは
プレハブは、部品を現地で組み立てて作る簡易的な建物です。
低コストで施工が簡単であるため、事務所や倉庫として多く使われています。
また、一部では住居として使用していることもあるようです。
低コストで施工が楽なので、事務所や倉庫として使われることが多くなっています。また、一部ではプレハブの住宅も存在します。
プレハブは簡易的な作りをしているため、屋根がトタンなどの屋根材1枚だけで作られることが多く、防水対策がされていない場合がほとんどです。
そのため、屋根が破損しやすく雨漏りがしやすい構造となっています。
プレハブで雨漏りが発生しやすい箇所

プレハブはシンプルなつくりをしているため、台風や大雨、強風で破損や雨漏りが発生しやすくなります。
定期的なメンテナンスを行う際には、故障しやすい箇所を重点的にチェックするとよいでしょう。
もし故障が見つかった場合には、すぐに対応することが重要です。
固定しているネジの周辺
プレハブはネジやビスで屋根や周りが固定されており、この周辺は劣化することが多い箇所です。
ネジやビスは穴をあけて固定するため、その穴が徐々に広がったり、錆びついてくると周辺まで侵食します。
その浸食部分から雨漏りが発生しやすくなります。
屋根のサビ
プレハブの屋根は金属製のトタンで作られていることが多いため、非常にサビが発生しやすい材質です。
錆が発生すると、屋根材の耐久力が落ちてしまい、浸食が進みます。
最終的に穴が開いてしまうことがあるため、その部分から雨漏りに繋がることが多くあります。
雨水がたまる場所に注意
雨が降った後に雨水がたまりやすい場所にも注意しましょう。
雨水がたまっているということは、その部分が腐食しやすくなっているため、他の箇所よりも影響を受けています。
水分はサビや腐食を進める大きな原因となるため、そのような個所には注意しておきましょう。
接合部分の隙間
屋根や外壁、窓との接合部分はコーキングなどで接着されています。
しかし、このコーキングも時間とともに劣化し、隙間ができてしまいます。
隙間の部分から雨が侵入したり、腐食が広がることもあるため、コーキングも定期的にメンテナンスしましょう。
プレハブの雨漏りをDIYで修復する

プレハブの雨漏りを発見した場合は、まず建物の中に被害が及ばないようにすることが先決です。
その後、基本的には修理業者に依頼をして修理してもらうようにしましょう。
ただし、修理業者がすぐに来れない場合には、応急処置としてDIYで修復する方法は覚えておくとよいでしょう。
こちらでは、簡単ではありますが応急処置としては十分に効果のあるDIYの方法について解説をしていきます。
DIYで対応できる修理について
プレハブの屋根修理は、大がかりなものは専門業者に依頼した方が安心ですが、簡単な応急処置であれば、DIYで修理することも可能です。
- サビによっておこるわずかな隙間を埋める
- 小さな穴を埋める
- 隙間のコーキングを補修する
DIYでは上記のようなケースであれば、修理や応急処置が可能です。
ただし防水機能の面では不安があるため、応急処置をしてもしばらくすると、破損箇所が広がったり、雨漏りが発生したりする可能性は高いです。
根本的な解決をするには専門業者に依頼することが必要になるため、DIY修理はあくまで応急処置程度であることを覚えておきましょう。
DIYでの修理方法について
では、実際にDIYでの修理方法について解説をしていきます。
DIYで修理できることが一番ですが、最も大切なことは身の安全です。
高所作業となることも多いため、充分注意して作業するようにしてください。
ブルーシートで雨漏りを防ぐ
屋根の雨漏り箇所がわからない場合、ブルーシートを使って屋根の広範囲を覆い、雨水の侵入を防ぎます。
広い屋根から雨漏り箇所を探すのは時間がかかるため、ブルーシートを使ってまずは応急処置を行います。
難しい作業が必要なく、すぐに雨漏り対策が可能ですが、シートが風で飛ばされないようにしっかりと土のうなどで対策することが必要になります。
ブルーシートを敷く手順は以下の通りです。
- 土のう袋に砂を入れて準備する
- 屋根に上り、ブルーシートを全体に敷く
- 強風で飛ばないよう土のうを置いていく
防水テープで穴をふさぐ
穴が開いている箇所がわかっている場合、防水テープを使って補修することができます。
該当箇所にテープを張るだけですので、非常に簡単な作業です。
しかし、ただ張るだけでは浸食が進んでしまうため、該当箇所を綺麗にしてから補修するようにしましょう。
また、ふさぐ穴が多い場合は手間が掛かる点も注意しましょう。
防水テープでふさぐ手順は以下の通りです。
- 洗剤と紙ヤスリを使い、補修箇所を掃除
- 補修箇所を乾燥させる
- 防水テープを補修箇所に貼っていく
コーキング補修をする
隙間や穴をコーキング材で埋める作業もDIYで可能です。 ここまで紹介した作業の中では、最も高い効果があります。
ただし、コーキングには多くの工具が必要となるため、手間や費用が掛かる点が難点です。 主な必要工具は、コーキング材・コーキングガン・プライマー・ハケ・マスキングテープ・ヘラといったものが必要となります。
また、作業手順も工数が多くなるため手間がかかります。
コーキング補修する手順は以下の通りです。
- 紙ヤスリで補修箇所を掃除
- 補修箇所の“周囲”をマスキングテープで覆う
- 補修箇所をプライマーで塗る
- コーキング剤で補修箇所を埋める
- ヘラでコーキングをなじませる
- 約1~2日乾燥させ、マスキングテープをはがす
DIYでの注意点

さて、ここまでDIYでの修理方法について説明をしてきました。
作業自体は簡単なものが多いですが、DIYを行う上では注意点もあります。
ぜひこちらも確認をしておきましょう。
危険が伴う
最も大きなデメリットは、危険が伴う作業であることです。
屋根修理は高所作業が多く、万が一落下してしまうと大事故に繋がりかねません。 そのため、修理の際にはできる限りの安全対策を施してから作業を行いましょう。
はしごや脚立を支えてもらうために、最低2名以上で作業することや、安全靴やヘルメットなどの防具も準備できると尚よいです。 安全に作業できることが一番ですので、しっかりと注意しましょう。
仕上がりが不十分になることがある
屋根修理は、作業前に破損箇所の撤去や洗浄、下地処理などの工程が必要になります。
慣れていれば問題ない作業ですが、もし不慣れのまま作業を行ってしまうと、仕上がりにムラができてしまい、不十分な仕上がりになる可能性があります。
仕上がりにムラがあると、再度修理を依頼する必要が出てきてしまうため、無理は決してしないようにしましょう。
補償がない
万が一DIYで失敗してしまったとしても、補償はありません。
専門業者であれば、万が一の時には補償がつきますが、自分で行った場合には補償は一切なく、時間もお金も無駄になってしまいます。
少しでも難しい作業が必要な場合は、専門業者に依頼した方が確実ですね。
プレハブ修理でも火災保険が使えるかも?
ここまで、プレハブの修理について良くある修理事例やDIYでの修理方法について解説をしてきました。
しかし、もし損傷が台風や強風の自然災害によるものであれば、火災保険を使って修理できる可能性があります。
ただし、すべてのケースで火災保険が適用されるわけではなく、以下のような条件があります。
- 風災、雪災、雹災の被害であること
- 修理費用が20万円以上
- 被害発生後3年以内であること
- 物置が契約書の保険適用対象になっていること
上記の条件を満たす場合であれば、火災保険が適用される可能性があります。
特に、物置が火災保険の対象になっているかは、加入している火災保険の内容によって異なりますので、保障内容を確認するか保険会社に問い合わせてみましょう。
また、火災保険が適用されるかは保険会社の判断です。
保険が下りることを見越して工事をしてしまうと、適用外であった場合にすべて自己負担となってしまいます。
火災保険を使用して工事を行う場合は、必ず適用が決まってから工事を依頼するようにしましょう。
火災保険に関しては、以下の記事も参照にしてください。
⇒屋根の修理には火災保険が使える?申請方法について詳しく解説
まとめ
こちらの記事では、プレハブ修理について詳しく解説をしてきました。
プレハブは普段生活をしていても、知らず知らずのうちに屋根に穴が開いていたなんてことがよくあります。
小さい穴ではなかなか気付くことができず、いつの間にか雨漏りをしていたというケースも耳にします。
被害が広がってしまうと、倉庫に入っているものにも被害が出てしまうため、ぜひ定期的にメンテナンスを行いましょう!
もし、屋根の状態が気になる場合は、ぜひ専門業者に相談をしてみてください。
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