台風で屋根が壊れた時の対処法!やるべきポイントを4つ紹介

屋根の台風被害

日本は台風が多い国として知られており、毎年のように台風被害が全国各地で広まっています。
台風被害の中でも屋根がめくれてしまった、瓦が落ちてしまったなど屋根に関わる被害は多く報告されています。 屋根に被害が出てしまうと、雨漏りの危険性があったり落下物の危険性があるため、早急に対処する必要があります。
ただし慌てて対応してしまうと事故にも繋がりますので、まずは冷静にポイントを確認して、落ち着いて行動できるようにしましょう。

緊急時には迷わず119番

SOS

屋根が壊れて緊急事態となった場合は、迷わずに119番に連絡をしましょう。
もちろんケガをしてしまった場合も、直ぐに連絡をしてください。
どこまでの被害で消防に頼っていいのかと迷う場面はあると思いますが、下記のような状態であれば直ぐに119番通報をしてください。

  • 屋根から瓦が落ちてきた
  • 屋根が剥がれて飛ばされそう
  • ガラスが割れて風や雨が室内に入っている
  • 家の中が浸水している
  • 屋根の上に設置してあるアンテナ落ちた

屋根材だけでなく、台風は様々な場所に被害を及ぼしますので、家の中で安全に過ごすことができなくなった場合は、直ぐに助けを呼んでください。
この際、最もやってはいけない行動は、屋根の状況を見るために、外に出て屋根の上に登ることです。
台風の影響で屋根がどうなっているのか非常に不安ではあると思いますが、強風にあおられたり足元が滑って大事故につながってしまう可能性もあるため、絶対にやめましょう。
被害の状況は、専門家に必ず任せるようにしましょう。

やるべきポイント3選

ポイント3つ

では、緊急時以外にやるべきポイントを3つ紹介していきます。
対応のスピードによって被害の拡大を抑えることができるため、なるべく早急に対応しましょう。

室内に雨漏りがないかをチェック

まずは、雨漏りが無いかをチェックしていきます。
雨漏りは天井からだけではありません。強風を伴って横から吹き付ける雨水によって、サッシやベランダ付近から雨漏りすることもあります。
台風の強雨によって、これまで顕在化していなかった雨漏りが急に現れる場合もあるため、なるべく細かくチェックしていくことが必要です。
もし、雨漏りしている場所があったら、細かくどこから雨漏りしているのかまでチェックしておくとよいでしょう。

修理業者へ連絡

雨漏りや屋根が剥がれた、瓦が割れているなどの被害を特定したら、直ぐに修理業者へ連絡しましょう。
台風や強風のあとは、同じ地域で修理依頼が殺到していることがあるため、予約が取れなくなる可能性もあります。
対応できるのが数か月先になるといったこともあるため、なるべく早めに連絡をしましょう。また、もし修理業者の予約が直ぐに取れないとなった場合でも、自分で無理に修理しようとはせず、他の修理業者を探すなど、専門家に任せるようにしましょう。

可能な限りの応急処置をする

修理業者への連絡ができたら、できる限りの応急処置を行っていきましょう。
例えば、室内に雨漏りが発生している場合は、水滴が落ちる場所にバケツを置き、周囲にシートやビニール袋を敷いて被害を抑えます。
雨どいにゴミがたまっている場合は、可能な限り掃除をします。
安全が確保できれば、雨漏り箇所や屋根が剥がれている個所にブルーシートを敷いて、被害を抑えましょう。
対応できることはたくさんありますが、一番大切なことは安全に作業ができることです。
決して無理せずに、応急処置は行ってください。
また、雨漏り箇所の写真を撮っておきましょう。家の外に出て破損した屋根部分が見えるなら、同じように写真を取っておくと修理の際に役立ちます。

屋根の応急処置にかかる費用相場

見積書
 工事内容 工事相場
テープ補修 2万~4万円
ブルーシート補修 2万~8万円
コーキング補修 2~6万円

ブルーシートを使った簡易的な処置であっても、人件費や作業の危険度を考えると、上記のような値段となります。
あくまで、応急処置であるため修理までの緊急的な対応です。
ブルーシートでの保護は、数か月も経つとブルーシート自体が破れてしまうため、なるべく早めに修理を依頼しましょう。

屋根修理にかかる費用相場

では、応急処置を行った後の本格的な工事の相場について見ていきましょう。
屋根材によって金額が変わってくるため、一般的に用いられることが多い屋根材の修理相場についてそれぞれ確認していきます。

スレート屋根

最も一般的なスレート屋根が台風で破損した場合は、部分的なものであれば差し替えや交換などで対応できます。しかし全体的にめくれてしまったり、損傷がひどい場合は重ね葺きや金属屋根への葺き替えが必要になることがあります。

 工事内容 工事相場
スレート差し替え工事 2万~5万円
棟板金交換 4万~15万円
屋根カバー工法 90万~110万円
金属屋根への葺き替え 150万~180万円

瓦屋根

日本で現在でも人気となっている瓦屋根は、素材自体が頑丈に作られているため、割れるケースはあまり多くありません。
しかし、かなり重量があり、落ちてきた場合は非常に危険です。
また、台風だけでなく地震で倒壊してしまう可能性も考えられます。

 工事内容 工事相場
瓦の葺き直し 20万~50万円
瓦の漆喰詰め 4万~20万円
棟瓦の積み直し 4万~15万円
瓦の一部交換 2万円~30万円
葺き替え 120万~220万円

金属屋根

トタン・ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、屋根材同士が重なるように敷いてあるため、部分修理が難しい屋根です。部分的にめくれ上がっている状況であっても、葺き替えをして全部取り換えてしまった方が良いでしょう。

 工事内容 工事相場
棟板金工事 12万~30万円
重ね葺き 75万~180万円
葺き替え 80万~200万円

こちらでは、金額の相場を紹介してきましたが、これは屋根の広さや足場の値段によって金額は大きく変動します。
あくまで一つの目安としてとらえて頂き、実際には業者間でしっかりと見積もりを取って依頼するようにしましょう。

屋根修理には火災保険が使えるかも?

火災保険

火災保険は、火災だけでなく自然災害等で建物や家財に被害があった場合にも補償を受けることができます。そのため、屋根修理では、火災保険が適用できる場合があります。
ただし火災保険の内容によって補償内容は異なりますので、具体的な内容については保険条項や保険会社へ確認してください。
まずは、自分が加入している火災保険を確認し、保険会社やハウスメーカーなどに問い合わせてみるとよいでしょう。
火災保険の適用条件としては、以下のような条件があげられます。

  • 風災、雪災、雹災の被害であること
  • 修理費用が20万円以上
  • 被害発生後3年以内であること
  • 屋根が契約書の保険適用対象になっていること

上記の条件を満たす場合であれば、火災保険が適用される可能性があります。
特に、屋根が火災保険の対象になっているかは、加入している火災保険の内容によって異なりますので、保障内容を確認するか保険会社に問い合わせてみましょう。
また、火災保険が適用されるかは保険会社の判断です。
保険が下りることを見越して工事をしてしまうと、適用外であった場合にすべて自己負担となってしまいます。
火災保険を使用して工事を行う場合は、必ず適用が決まってから工事を依頼するようにしましょう。
火災保険に関しては、以下の記事も参考にしてください。
屋根の修理には火災保険が使える?申請方法について詳しく解説

火災保険の申請の仕方

悩む夫婦

それでは、火災保険の申請の仕方を確認していきます。
一般的な申請方法について記載していますので、実際には保険会社に相談をしながら申請を進めてみてください。

保険会社に連絡をする

まずは、加入している損害保険会社へ連絡します。
その際には、自分が加入している保険の内容や約款などを確認しながら問い合わせをするとスムーズです。
具体的には以下が確認必須の項目です。

  • 補償範囲(今回のケースが該当するか)
  • 免責金額(自分で負担する額)
  • 保険金額の上限
  • 必要書類

屋根修理の業者へ連絡をする

保険会社に連絡したのちに、修理を依頼する業者に連絡をします。
その際には、火災保険で適応したい旨を担当者に伝えることで、スムーズに手続きを進めることができます。
現地で状況を確認後、見積もりが問題なければ修理の工事をしてもらいましょう。
工事終了後に、火災保険の申請に必要な書類等を受け取ります。
修理前後の写真、見積書、請求書等が必要になります。

また、業者に依頼する際にはできる限り、相見積もりを取りましょう。
相見積もりをとった上で、しっかりと保険に対しても理解のある、信用できる業者を選びましょう。
相見積もりを取らずに工事を行ってしまった結果、トラブルになるケースも多くあるため、複数社に連絡することをおススメします。

保険会社へ申請する

修理が終われば、申請に必要な書類を記載して、保険会社へ申請します。
不備があると、保険金がすぐに受け取れない場合があるため、しっかりと内容のチェックをしましょう。

保険鑑定人の調査を受ける

申請のあと、申請内容が事実であるかどうか保険鑑定人が訪問することがあります。
これは、火災保険詐欺を防ぐためです。
申請内容とご自宅の状況に異なる点がないかなどを確認し、保険金の支給可否や金額を最終決定します。

保険金の受け取り

書類や申請内容に問題がなければ保険金が振り込まれます。
保障の内容によって全額負担、一部負担などの違いはあるため、あらかじめ保険会社と確認をしておくことが大切です。

まとめ

今回は、台風で屋根が被害を受けた時の対応方法や修理に掛かる金額について解説をしてきました。
台風被害は年々増えているため、いつ屋根が故障してしまうかは想像が付きません。
実際に被害が出てしまうと慌ててしまい、冷静に判断ができなくなることもあるため、まずは落ち着いて一つ一つポイントを確認してみてください。 そして、身の安全を第一に考えて、修理を依頼したり応急処置を行っていきましょう。
屋根の修理の場合は火災保険が適用されることも多いため、うまく保険を活用しながら立て直しましょう。 不安な点があれば、ぜひ専門業者に連絡してみてくださいね。

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